そしてついに当店の名前の由来でもある「TEN-SUN」の門をたたくときがきました。

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俺がラーメン屋を始めた訳
第三章〜シドニーラーメン修行 TEN-SUN編〜

第22話「再びシドニーへ」

顔面麻痺のまま再びシドニーへ旅立ったのでありますが・・?

今回は韓国経由シドニー行き.
途中別段変わった事は無かったものの.
今回は・・韓国経由だったせいなのか?
はたまた私が顔面麻痺になっていたせいなのか分からないが・・・

いつもだと手荷物検査など受けたことの無い私が今回だけは
手荷物検査を受けるはめになる.

やっぱ少しは不審者と見られたのかもしれない
(そりゃぁ〜そうだよなぁ〜あの顔だったら)

・・・そしていよいよTEN-SUNの門をたたく日がきたのです。




第23話「TEN-SUNの門をたたく」

顔面は麻痺したままの姿で今度はオープンキッチンに立ったのでありますが・・
仕事の話に入る前に少し・・
恩返しの意味も込めてTEN-SUNの紹介をしておきましょう。

場所はシドニーCITYからハーバーブリッジを渡り.
車で2〜3分の距離で・・もよりの駅はノースシドニー駅・・
住所的にはウイロビロード・クローズネストで
そこにあるショッピングセンター内のSHOP NO1にあるお店・・・

当時は平日もさることながら??
土曜日ともなると・・開店時間の前から行列が出来るほどのこれまた.超繁盛店.
一日の来店者数350人をスタッフ5〜6人でこなさなければならないのだから・・
かなりしんどいの一言につきる

・・余談になりますが.ワーキングホリデー仲間では九州と
TEN-SUNでは働かない方がいいとの噂まで出る超繁盛店なのであります。

でっTEN-SUNのオーナーはと言うと北海道のご出身で.名前は岡
さん・・結構気さくな親父さんで私と同じくサラリーマン
からの転職組・・これまた結構酒が好きな方でよく飲みにも
連れて行ってもらった方です。

少し話は横道にそれてしまいましたが??
その様な繁盛店でこの先お世話になるのでした。つづく



第24話「TEN-SUNの門をたたく つづき」

顔面麻痺は.一向に治る気配のないままキッチンに入る・
そして半日が過ぎ担当部署をまかされることになる・・
(やっぱ.九州でやってて正解ってことなのかぁ〜)

しかし.このお店もシドニーで一位.二位を争うような繁盛店
開店時間の午前11時からランチタイムが終わる午後3時
までとディナータイムが終わる午後8時半までの計7時間半は
オーダー票が途切れることの無い忙しさ.
だけど俺にはよっぽど生に合っていたのか??
九州のような重圧感は感じられなかった。




第25話「引越し」

以前の住まいからTEN-SUNに通勤するのは
ちょっと遠すぎるため今度は
セイラーズベイロード・ノースブリッジに部屋を借りる・・
今度は以前と違ってかなり広い.
ちょいとしたパーティーも出来るリビングとガレージも
付いていて外観は赤レンガ造りで
裏にはクリスチャンハイスクールのラグビー場もあり
住むのには絶好のロケーション^^;;だぁ〜〜・・
そこで.男三人見ず知らずが生活することになる。




第26話「男三人シェアー生活」

シドニーに来てから半年が過ぎ・・・

いささかシドニーでの生活にも慣れ.
ツーベッドルームのフラットも借りて.
なおかつTEN-SUNの仕事にもなれ.車も買ったし
.携帯も持った・・なに不自由の無い生活なった訳だが・・

TEN-SUNの仕事には別段此れと言って申し上げることも無いので.
ここでは生活ぶりを再びお話いたします。

男三人シェアー生活をご紹介いたします。



第27話「男三人シェアー生活 〜同室者紹介〜」

男三人.同じ屋根の下で暮らすこととなる・・
そしてここでは私と一緒に暮らした二人の紹介をしようと思う

まず一人目は.日本でも有名なコンピューターメーカーの
エンジニアとして在席し将来を嘱望されながらも
オーストラリアに渡りプロのカメラマンとして活躍している
彼・・通称パパ

それと.もう一人は?
何故か知らないが永住権を取得し.
現地のミュージシャン達とバンドグループを結成し
音楽活動をしていた佐藤君・・・

それと私の三人.
なんとも不思議な暮らしが始まるのでありました。



第28話「男三人シェアー生活 〜楽しかった日々〜」

日常生活は.三者三様の生活ではあったものの  たまぁ〜の
日曜日に三人が顔を会わせると・?

釣りにドライブ.ダイビング・・そしてフラットに戻れば・・
私が海に潜って取ってきたアワビやサザエそれにピザを囲んでの酒盛り
それに佐藤君のギター演奏もてつだって酒盛りは
深夜までつづいたのです。・・あぁ〜楽しかったなぁ〜

あの時のパパさんと佐藤君に有難うと言いたい。

さぁ〜そして再びTEN-SUNの話に戻るのです。




第29話「TEN-SUN&京都」


営業時間中行列が途絶えることのないTEN-SUN
しかし.何故かしら九州のような重圧感などみじんも感じないまま
一年が過ぎようとしていたある時・・何か足りない??

それが自分にも分からないまま・・今度は京都の門をたたく
ことと相成る・・(昼はTEN-SUN夜は京都と掛け持ち仕事)

だけどあの時はよく働いたものだよなぁ〜(笑)

朝8時半から午後の3時半までTEN-SUNで働き・・
午後の4時からは京都それも12時まで
  毎日まいにち働きづくめ.しかし疲れなど感じない生活・・
よほどラーメン屋の仕事が生に合っていたのかもしれない。^^;)それと
京都の仕事はレストランとクラブを併せもったお店で・・

勿論.通常の日本食をお客様へお出しするのと.クラブで働く
女の子へのまかない食・・総勢10数名分のまかないを私一人で
作らなければならない(苦笑)

だけど.これが私にとって後に
一番ためになった一つだったのかもしれない。
それが何故かと言うと??
普通のお客様に出す料理だと当たり前の食材を使って
お出しするところなのだが.

お客さんと違って従業員のまかない食に
そんな食材を使っていられる訳でもなく・・
普通ならば何気なく捨てる野菜のきれっぱしなどを
大事にとっておいてそれを旨い具合に調理して
女の子たちに出してやる。
ただ一口には言うけれど此れがなかなかの難儀

しかし.結構女の子たちには気に入ってもらっていたようで
なかなかの評判であった。
・・だけど京都で学んだことの一つで・・
食材は捨てるところなどまったく無い.
全部使いきってこそ真の調理で有る

と言う事を学ばされた店であった。




第30話「京都 おまけの話・・」

クラブとレストランを併せ持つ京都.食材を捨てるところなく
すべて使い切る・・あたりまえと言えば当たり前のことだけど

当たり前の食材を使って当たり前の料理を作る
くらいのことならば誰にでも出来ること??
ましてスタッフが食べるまかない食ともなればもってのほか.
そんな厳しくてシビアな京都であったが.
一端仕事が終わると.お店のボトルを原価でキープも出来るし・・
ボトル代だけでクラブの女の子達と一緒に飲んだりすることができる.
なかなかのお店であった。

ちょっと付け加えると・・うふっ
実を言うとお店の女の子たちの年齢は・・
(その当時ワーキングホリデーの上限が25歳までと限られていたから)
25歳以上の子はいなかったと言う事になりますね。(笑)

さぁ〜この後はオーストラリアであったハプニングを紹介して
いよいよ帰国の途に着くのであります。・・まだまだ続くヨ




第31話「ハプニング集??!」

ハプニングとまではいかないものの.私がオーストラリアにて
なかなか.体験する事の出来ない体験談をお話しましょう。

・・だけど.あの日の出来事はついきのうの事のように思われる.
その出来事とは・・

あの日は.いつもの様にハーバーブリッヂをCity方面へ走行中
対向車線から走って来るパトカー目に入る・・
するとそのパトカーなにを考え直したのか??
Uターンをして私の車のすぐ後ろにピッタリとつくではありませんか。

そして.距離にして7〜8Km.
時間にして12〜3分たった頃だっただろうか?
前方に変則的な交差点が現れる・・

すると.前方の信号が赤になり私は急ブレーキを踏み停車した
瞬間.私の後を追ってきたパトカーから
けたたましいサイレンの音が鳴り響く^^;;)ではありませんか。

そして.
私は車を降り後ろからついてきたパトカーの方へ近づいたその時・・・・
その後の話は次回という事で続く




第32話「ハプニング集??!〜美人警官にとっつかまる〜」

俺のあとをず〜〜と追ってきたパトカーが
突然サイレンを鳴らして???
あぁ〜〜なんなんダァ〜・・俺は何も悪いことなど
してねぇ〜のに〜〜と内心思いながら車を降りる。

そっ!!そしたらパトカーからも・・どえらい美人の警察官が
降りてくるではありませんか??それも.一人
(なんか儲かった気分になってしもた・・笑)

    ##これからは美人警察官との一問一答##

   俺(わたくし)・・>O   美人警察官・・>P

O・・ハロー
P・・ハロー・・貴方の運転する車のストップランプ切れてますよ
O・・エェ〜〜本当ですかぁ〜〜??
P・・エェほんとに切れてますヨ
O・・じゃぁ〜ブレーキペダルを踏んでみてくれませんかぁ〜
P・・OK
P・・どうですか??ストップランプが点かないでしょう。

O・・う〜〜〜ん万事休す^^;;)
O・・(そして出来れば見逃してもらえないかなぁ〜なんて
   思いつつ悲しそうな声で??笑)
O・・オォ〜マイゴッツ・・と発してしまった・・・しかし
   美人警官には通用しなかった。

そして.パトカーに乗せられ・・根掘り葉掘り

だけど.日本だと後部座席に座らせられるのだが??どういう
訳か私は美人警官の隣の席に座らせられたのでありました。
                       続く




第33話「ハプニング集??!〜パトカー内での??〜」

P・・隣の座席に座ってください
O・・は〜〜い
P・・住所はどこですか?
O・・56セイラーズベイロード・ノースブリッヂです
P・・ホワッチュアネーム(笑)
O・・タカユキ・テラモトです
P・・お年は何歳ですか?
O・・30ん才です
P・・ご職業はなんですか??
O・・(あぁ〜めんどくさいなぁ〜適当に言ってしまえ)
   ツーリストです・・・と言った・・ら
P・・あぁ〜だったら学生さんですか?
O・・(ハッは〜〜いとこたえたかったが??)言えなかった
P・・この車は誰のですか?
O・・ハイ私のです。
P・・(そして無線で盗難車ではないものかを確認する)
   なんだ問題はなかった・・あったりめぇ〜だ
   俺の車じゃねぇ〜か・・・

いやぁ〜だけど.俺を捕まえておきながら学生さんですかぁ〜
だなんて??喜んでよいのやら.はたまた??
そして.最後にあのぉ〜〜ペナルティーですかと尋ねると??

Pちゃんなにも言わずに反則切符を差し出した。

その.内容は.結局50$罰金・・ショック^^;;)

しかし.50$のペナルティーは科せられたものの.あの美人警官
さまは本当に奇麗な警察官だったなぁ〜

隣に座るなり・・二人っきりの車内胸はドキドキ.
香水の香りにつつまれて??目の前はハートマーク(笑)

あの時もう少し英語がしゃべれたら.
絶対食事に誘っていただろうなぁ〜〜




第34話「ハプニング集??!〜飲酒運転でつかまりそうに〜」

TEN-SUNの仕事がおわって
オーナーの岡さんに食事に誘われからの話

岡さん・・オォ〜寺ちゃん.今晩暇かい
あっし・・エェー別に何の予定も入って無いですけど
岡さん・・それじゃ〜最近オープンしたおまかせメニューの
     店でメシでもくっていくかぁ〜?

あっし・・あぁ〜〜いいですネェ〜

そして.お目当ての店でたらふく喰って飲んで.さぁ〜家路に

岡さん・・寺ちゃん俺が飲酒運転の検問をやってない道を知っ
     てっからそこを通って帰ろうぜ!!

あっし・・ハッはい じゃぁ〜その道を通って帰りましょう
岡さん・・じゃぁ〜その道を右折して!!あぁ〜行って
     こう行ってリーグスクラブ(カジノ)の裏の道を
     通って帰ろうか??


あっし・・じゃぁ〜そうしますかぁ〜
     しかし??(内心俺はその道はしばしば飲酒運転の
     検問をやってるのをしっていた)・・内心不安!!

そして.リーグスクラブの裏を通りかかったところ
前方に青色に光る回転灯をつけたパトカーがいた。

あんのじょう検問だぁ〜・・万事休す.そして静かに車を止め
オマワリさんの言うようにする。

ポリさん・・エェ〜只今飲酒運転の検問をやってるところです
      ご協力をお願いします。

      ・・ご協力なんかしたくねぇ〜〜(笑)
あっし・・・Yes

ポリさん・・この機械にむかって息を吹きかけてくれませんか

あっし・・・う〜〜ん一か八かやってみよう・・・警察官に
      きずかれない様に口をへの字に曲げてハァ〜っと
      息を吹きかけたところ・・機械からはピィ〜〜
      っとなる音が聞こえた。

あぁ〜〜〜もはやこれまでとアキラメかけたところ??

ポリさん・・う〜〜ん気をつけて運転して帰ってください
      とのことだった

ふぅ〜〜あぁ〜よかった良かった.しかしハラハラドキドキの
一瞬であった。

皆様飲酒運転は絶対やめましょうね。ホントホント!!!

オーストラリアでのハプニングはこれで終わりでは有りませんが
とりあえずここまでにしておいて.

次回からは帰国後お話となりますが??
ここからが私の波乱万丈の始りです。

オーストラリアでお世話になった皆様
本当に有難う御座いました。




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